たかげべら

Written by Takahito KIKUCHI

re:light local 立ち上げ1年目の活動を(勝手に)振り返る

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こちらは「コミュニティマーケティング Advent Calendar 2024」12月11日ぶんの記事です。

adventar.org

この記事では勤務先である株式会社ヘプタゴンと、愛媛の株式会社エイチビーソフトスタジオ、福岡の株式会社 Fusic の3社が立ち上げた、地方のクラウド活用を推進する企業間コミュニティ「re:light local」の2024年を “勝手に” 振り返ります。だって関係者誰もやらないんだもの。

re:light local は2024年3月15日に立ち上げを発表したので、正確には立ち上げから1年に満たないコミュニティなのですが、連なる活動は2024年初頭から行っていたため、当該期間も丸め込んで1年として扱います。

re:light local 2024年のイベント Play Back!

まずはじめに re:light local が主催したイベントおよび、関連したメディア露出などを時系列で整理したものを紹介します。こうしてまとめると結構動いてる印象ありますね。各社本業がある中で re:light local の活動に時間を割いてくれて感謝です。

日にち 出来事 内容 参考URL
2024/2/22 宮城県仙台市でイベント「地方だからできる!AWS 活用のポイントと導入事例」開催 re:light local 立ち上げイベント。当日は滅多にない大雪だったのですが30人近い方にお越しくださいました。 connpass
2024/2/23 宮城県仙台市でイベント「地方エンジニアのための AWS ハンズオン 〜生成系 AI を使った開発力強化のポイント〜」開催 1日目セミナー、2日目ハンズオンの流れは既に確立。AWS の生成系 AI サービスを使ったハンズオンは、私の観測範囲では仙台初のはず! connpass
2024/3/15 re:light local 設立リリース公開 re:light local が「旗を揚げた」記念すべき日にち。 ヘプタゴンの PR TIMES
2024/6/20 〜 21 AWS Summit Japan 2024 弊社ブースにて re:light local をPR。地方のベンダーだけでなく首都圏のベンダーさんにも興味を持っていただけました。 ヘプタゴンの X より該当ポスト
2024/7/11 週間 BCN に掲載 弊社立花のインタビューという形で掲載。メディアからも地方ベンダーの動きが注目されてると感じた一幕です。 週間 BCN+ の記事
2024/8/5 DevRel/Tokyo #95 〜アンカンファレンス〜 「ヘプタゴンが考える『地域のCCoE』」というテーマで re:light local の紹介を行いました。手前味噌ですが、結構評判が良く手応えを感じてます。 connpass
2024/8/6 愛媛県松山市でイベント「地方だからできる!AWS 活用のポイントと導入事例」開催 立ち上げ第2弾のイベントを松山で開催。鹿児島から株式会社クエイルさんが初参戦! connpass
2024/8/7 愛媛県松山市でイベント「地方エンジニアのための AWS ハンズオン 〜生成系 AI を使った開発力強化のポイント〜」開催 仙台と同様の構成でイベントを展開。前日と合わせて集客にかなり苦戦しました。。。 connpass
2024/11/1 CCoE実践者コミュニティ北海道 #1 「地方版CCoE『re:light TOHOKU & re:light local』の取り組みについて」というテーマで弊社代表の立花が紹介を実施。どこかで見たことのある感じの資料なのはツッコんでいけません。 connpass
2024/11/9 #CMC_Meetup 仙台 Vol.2 LT枠で紹介を実施。マーケティング寄りの方に響くかどうか、今振り返ると挑戦だったと思います。 EventRegist
2024/11/22 オンラインイベント「re:light local ONLINE 〜地方事例を紹介!AWS活用の導入事例〜」開催 re:light local として初のオンラインイベントを開催。告知なしにも関わらず40名近い方に参加いただくなど盛況でした! connpass

2024年の活動で re:light local は何を生み出したのか!?

続いては活動を経て生み出したものの紹介なのですが、改めて思ったのは「コミュニティは一日にして成らず」という格言じみた感想です。

私も昔は一介のエンジニアとしてコミュニティの運営に参加したりしていたのですが、立ち上げ人の人間力や人的ネットワークに由来するエコシステムが形成されていて、立ち上げの段階で賑わいを見せていました。

そこから離れて久しい今、企業活動というフィルターを介してこそいますが、立ち上げ支援に関わって見えたのはエコシステムを形成する要素があっても、短時間での定着・拡大は難しいというもの。

特に主たるターゲットであるエンジニアおよびエンジニアリング企業は、re:light local が最終的な目的とする「地方でもクラウドの利活用が積極的に行われる事業環境を作ること」とはやや縁遠い存在のため、関係軸を揃えていかに自分事にさせるかが鍵だと、1年の活動を通じて改めて認識しています。

それでも150名近い方がイベントに足を運んでいただいているのは感謝しかありませんし、イベントで登壇を快く引き受けてくださった株式会社クエイルさんや株式会社グローバルネットコアさんのような地方ベンダーさんが増えたのはとても心強いです。

また、ここでは名前は挙げられませんが「興味あります!」と言ってくださる個人や企業の方が徐々に増えてる感触もあるため、支えてくれる皆様のためにも有益な事例の創出や最新技術のキャッチアップなど本業の方にも弾みをつけなきゃなと身が引き締まる思いです。

2025年の展望!?

re:light local は私個人のコミュニティではないので展望というか妄想になるのですが、活動を通じてやってみたいのは re:light local 印の「地方クラウド事例白書」を作ることですね。

冒頭で紹介したセミナーイベントで各社紹介している地方でのクラウド活用事例が非常に面白いので、それをまとめて編纂した一冊の本を出したら面白いのでは!?という単純な興味に基づくアイデアなのですが、マーケティング的にも「活動に泊をつける」というちゃんとした意味があります。

コミュニティに限らず企業でもそうなんですが、地方では新参者は信用が得られにくく、有益な活動を行っていたとしても地域全体を動かす意思決定者の元には届かないケースはままある話です。

意思決定者の元に取り組みを届ける手段として新聞やテレビ、ラジオといったいわゆるオールドメディアの活用をはじめとする「既に信用力が確立されている媒体で送る」という手段があり、その中でも「白書」は作成の過程でデータに基づく調査や有識者 (この場合は参画企業のメンバー) の査読が含まれるため、公的な文章としての価値が高いと言われてます。

この手段を取るのは主に NPO など社会課題を解決する団体であることが多いのですが re:light local はそれができるポテンシャルがあるのでは...などと勝手に思ってますが、作成がとても大変なので “やる気と時間がある人” を集めるのが苦労するかもしれませんね。

おわりに

簡単ではありますが re:light local の2024年を “勝手に” 振り返ってみました。

2024年1月末に鹿児島で次回イベントを開催するのですが、既に定員の半数以上が埋まる盛況っぷり。

relight.connpass.com

relight.connpass.com

こうした継続的なアウトプットを通じて、2年目の re:light local も頑張っていければと思いますので、応援よろしくお願いします!