こちらは デジタルキューブグループ Advent Calendar 2024 1日目の記事です。
初日はヘプタゴンでビジネスデベロップメントを担当する菊池が担当します!
デジタルキューブグループ アドベントカレンダーは2022年、2023年に続く3回目。
2024年は Qiita だけでなく デジタルキューブグループ note で行われる非エンジニア版もありますので、こちらも是非お読みください。
さて、2024年のヘプタゴンは生成 AI を活用した新サービスが登場したり、新たな仲間が続々入社したり、複数の会社を巻き込んだコミュニティが立ち上がったり、デジタルキューブと共に TOKYO PRO Market への上場を果たしたりとイベントが盛りだくさんの年でした。
その中には「縁が紡いだ出来事」と感じられるものも多く、会社が積み上げた歴史とその先の革新との間に立っているのをひしひしと感じます。
そんな「縁が紡いだ出来事」で未来が変わるのは会社だけでなく、個人にも言えることです。
過去の積み重ねで今があり、今の積み重ねでしか未来はつくれません。
この記事では「イベントへの登壇」をテーマに、これが個人の経験に与える影響と、その積み重ねで作られる「Connecting the dots な世界」について紹介します。
2024年の登壇遍歴
2024年、私は7つのコミュニティイベントで登壇・発表を行いました。
- #10 はじめてのIT勉強会 in 仙台 (2024)
- JAWS DAYS 2024 - LEAP BEYOND (事前記事 / 感想記事)
- DevRel/Tokyo #95 〜アンカンファレンス〜 (感想記事)
- JAWS-UG 富山 #1 キックオフ & JAWS-UG北陸新幹線 #2 (感想記事)
- JBUG 東北 #1 + JAWS-UGいわて コラボ開催 仕事の “うまい” 進め方をシェアしよう!(感想記事)
- #CMC_Meetup 仙台 vol.2 BtoC・BtoBそれぞれのコミュニティ実践者に聞く、コミュニティの魅力とポイント (感想記事)
- Backlog World 2024 - Grow Together
今はエンジニアとして動いておらず、経営管理、事業開発がメインミッションのため、こうした場でアウトプットするのは、ヘプタゴンの企業活動を通じて生まれた知見やノウハウが中心になります。
ヘプタゴンは「コミュニティフルコミット」を掲げ、技術コミュニティへの参加を全面的に認めているのですが、ビジネス職であってもエンジニアと同等の機会を頂けるのはありがたい話です。
登壇がもたらす、個人の経験への好影響
外部イベントへの登壇は、発表資料作りや後述するプロポーザル内容の検討、発表時間や緊張、そして喉の痛みなど、様々なものとの戦いが待っています。
これらが面倒くさくて「登壇はちょっとハードル高い...」と感じる方の気持ちは理解できます。
しかし、登壇を通じて得られるものは、次に書く3つの要素のような、他に代わりがなく大きいものばかりなので、沢山の方に挑戦して欲しいです。
1. 脳みそに汗かく経験
私は発表資料を作る際、まずアウトライン (概観) を作ってから細部を詰めるスタイルを取っています。
こうすると発表の全体像を俯瞰できるため効率が良いのですが、このとき「当日はどう喋ろうか」とか「このスライドはここに持ってきた方がより映えるかもしれない」など、人前に立つ自分自身をよく想像しています。
私自身が理詰めの思考スタイルなので、話そうとしている内容が論理的に破綻していると言葉に詰まるんですよね。
資料作りと並行して登壇のセルフ・シミュレーションを繰り返すことで、発表内容のブラッシュアップが進むだけでなく、話す内容や背景知識が自身の血肉として徐々に馴染むのを感じます。
こうした「脳みそに汗かく経験」を通じた自身のレベルアップは登壇はじめ、外部へのアウトプットでしか得られない経験ではないでしょうか。
2. 客観的な評価による「外のモノサシ」
自身の経験や知見を外部にアウトプットすると、その内容は否応なく第三者の目線にさらされます。
SNS での拡散が積極的に行われているイベントならば、アウトプットした内容がインターネット上にいる多数の方の目にも留まるのは想像に難くありません。
技術コミュニティへ参加される方の大半は暖かい方ばかりなので「いいね!」「面白い!」といったポジティブな評価が殆どなのですが、時には「うーん、イマイチ...」「こっちの方がもっと凄いぜ」というネガティブな評価をされることもあるでしょう。
ただ、いずれの評価も外部へのアウトプットを通じてしか得られない経験です。
だって、普段の仕事では同僚や上司からの評価しか得られないでしょ?
こうした第三者目線による客観的な評価、いわば「外のモノサシ」を知るのは、自分自身を変える原動力に繋がります。
なんせ一人で変えられるのは自分自身しかありませんからね。
3. 戦友と書いて「とも」と呼ぶべき仲間たち
登壇をはじめとする外部へのアウトプットを続けていくと、なぜか自然と仲間が増えていきます。
コミュニティへの貢献を通じて「共同体の一員」として認められるのか、はたまた登壇者の間での連帯感が生まれるのか定かではありませんが、仲間がどんどん増えていくんです。
こうして生まれた、戦友と書いて「とも」と呼ぶべき仲間たちは一生涯の財産になり得る存在です。
戦友 (とも) の皆さんは自身と比較して経験豊富だったり、技術的に尖ってたり、独特の世界観を持っていたりと何らかの優れた要素を持っており、尊敬に値する方ばかり。
弊社代表の立花も戦友 (とも) の一人であり、この縁がなければ私はヘプタゴンに居なかったでしょう。
私と立花の縁、そしてヘプタゴンへ入社する一連のストーリーは社員インタビューで触れておりますので、興味があれば是非お読みください。
プロポーザルを書くときのコツ
登壇自体は昔から行っていたので慣れているのですが、2024年初挑戦だったのが「事前にプロポーザル (提案書) の提出が必要なカンファレンスに出る」こと。
2024年12月1日時点で開催されていないものを含めると、2024年は「JAWS DAYS 2024 - LEAP BEYOND」と「Backlog World 2024 - Grow Together」の2つがこれに該当します。
私の提案が採択されたカンファレンスはいずれも、主催するコミュニティが行うなかでは最大規模のもの。応募の倍率はそれなりに高いはずなので、採択は狭き門と言えるでしょう。
しかし、大型カンファレンスでの登壇で得られる成功体験は本当に得がたいものなので、できるなら全員が経験してほしい...!
そこで、私がカンファレンス登壇のプロポーザルを書くときに気を遣ったことをいくつか紹介します。先ほど紹介した「登壇で得られるもの」のうち「脳みそに汗かく経験」の具体例として、是非参考にしてください。
- 簡潔かつ聴講者が自分事化しやすいタイトルをつける
- 審査する方の自分事になる (≒ 共感を得る) タイトルだとベスト
- 長すぎたり横文字・英語が多かったりすると、そもそも読まれない
- 会社での取り組みを題材とする場合は、取り組み全体から「全ての人の学びになる」エッセンスを抽出する
- 再現性が薄いと判断された場合、前述した「自分事化」には繋がりにくい
- 守秘義務に違反しそうなど、イベント運営目線でトラブルのリスクが高く見える内容は採択しようと思わないはず
- 事実 (Fact) だけでなく物語 (Story) や経験 (Experience)、展望 (Future) を盛り込む
- これらを盛り込むことで、審査する方に「なぜ私がそのイベントで話すのか?」を証明する
- 誰でも話せるような内容に留めると、イベントでわざわざ採用する理由がない
- 既存の発表資料など、参考となる資料があるならプロポーザルに添付する
- 審査する方のイメージを膨らませるのに繋がるため、加点要素になりやすい
おわりに - Connecting the dots な世界は続く...
登壇や外部へのアウトプットで得られた縁に導かれた世界、いわば「Connecting the dots な世界」は今の私の人生を華やかに彩っています。
普段は仙台にいる私ですが、東京だけでなく北海道や福岡など、日本全国に仲間ができたのはコミュニティへの参加があってのことです。
そして、今在籍しているヘプタゴンとデジタルキューブとの出会いもコミュニティ無くしてあり得ませんでした。
出会った人との縁に感謝し、2025年も積極的なアウトプットを続けていこうと考えています。
この記事を読んでイベント登壇や外部へのアウトプットに興味を持つ方が一人でも増えてくれれば幸いです。
もし、同じイベントで登壇することになったら、ぜひお話ししましょう!