2025年3月1日に東京都で開催された「JAWS DAYS 2025 - connecting the dots」の公募セッションにて登壇してきたので、その感想などを紹介します。
JAWS DAYS への登壇は2024年に続く2回目。こちらも公募セッションでの登壇だったため、まさかの2年連続採用という僥倖。ありがとうございます。一説によると、CFP (Call for Proposal) の倍率は10倍以上でかなりの狭き門だったとか。狭き門を抜けた精鋭に恥じない登壇ができたかどうか...は記事を読んでのお楽しみ。
なお、昨年の様子は「登壇決定編」と「感想編」の2つ書いてますので、是非お読みください。
発表内容および資料
今回の発表は「地方でCCoEは無理だって!?ならコミュニティを作ればいいじゃない!地方版CCoE『re:light local』の取り組みとその未来」と題し、勤務先である株式会社ヘプタゴンと愛媛・エイチビーソフトスタジオ、福岡・Fusic、鹿児島・クエイルの4社で運営する企業間コミュニティ「re:light local」の紹介を行いました。
私が2024年に何回か行った同コミュニティ紹介をまとめた総決算的なものとなっており、地方ならではのクラウド活用の考え方を事例とセットでお届けすることで、さながら「re:light local のセミナーイベントに来た気分」が味わえる...というコンセプトで資料の作成を行っています。
内容を盛りに盛りすぎたため、20分の発表に対してスライドが35枚という超重量級の資料に仕上がってしまい、当日は練習不足がたたって*1時間配分を間違えたような発表になったのが心残りですが、2024年の発表と合わせて JAWS DAYS で言いたいことは全部言い切った!というのが発表を終えての感想です。
「地方 × CCoE」は注目度抜群!?聴講者の反応の変化
冒頭で触れたとおり、2024年に続く2度目の JAWS DAYS 登壇だったのですが、初回の登壇と違ったのは聴講者の数と登壇後に頂いた反応の数々。
活動や私のことを既に認知してくださっている方からは「re:light local の登壇ですね!頑張ってください!」と暖かい声援を頂き、それだけでも大変ありがたかったのですが、登壇後の懇親会では「実は re:light local 気になってたんです!」「地域の CCoE のコンセプト、とても素晴らしいと思いました!応援しています!」「実は DAYS で一番聞きたかったセッションが菊池さんのやつで...」など多くの感想が。
また、私の登壇を聞きに来てくださった方の数にも変化があり、2024年は空席がチラホラと見られる、聴講者の関心を引けていたとはお世辞にも言えないセッションだったのですが、2025年はほぼ席が埋まる盛況ぶり。セッション開始時間は2024年、2025年ともに同一の11時半からのため「re:light local」および「地域の CCoE」というテーマ選定が功を奏したものと考えています。
では、なぜこのテーマが JAWS DAYS 来場者へ刺さったのか?が気になるところですが、憶測の域を出ないものの「クラウド市場や技術の成熟が進み、地方へ恩恵が漏れ出すフェーズになった」のではないでしょうか。
今回使用した資料では国内シンクタンクのデータを引用した PaaS + IaaS 市場と資本金別クラウド導入企業のグラフを掲載していますが、そこから「大企業でクラウドは当たり前、中小以下の企業はまだまだ導入余地あり」の状況が明らかとなっています。
AWS はもちろん地方に関心がある来場者も何とな〜くこのことを理解したタイミングに、地方を旗印とする re:light local が立ち上がったことで「地方ってやっぱりポテンシャルあるじゃん!」と認知を改めるきっかけに繋がった...と思いたい。
何はともあれ、コミュニティ立ち上げから1年間、主催イベントや他の箇所も含めてコミュニティの活動や趣旨を言い続けた甲斐があったのを感じられた一幕です。最後のスライドで触れている通り、クラウド市場の更なる拡大とともにイベントの主催である JAWS-UG の活動も拡がっていくと思いますので、色んな形で今後も協力していきたいですね。
発表を見て登壇にチャレンジ!?新たなヒーロー誕生!
上記の通り、イベント当日は色んな方から暖かい言葉を頂き、大変満足して終わったのですが、今年の JAWS DAYS はそれだけじゃなかった。
イベント終了から間もない2025年3月4日の弊グループ公式 note 記事にて、一緒に参加した若手エンジニアが今回の JAWS DAYS をきっかけに地元の JAWS-UG で初の登壇にチャレンジするとあるじゃないですか!この事実だけで全俺が泣いた。他のセッションに登壇した弊社クラウドアーキテクトも泣いた。*2
JAWS-UG を初めとする技術コミュニティ活動に関わって何だかんだ15年くらい経つのですが、このように「現役世代の背中を見て、次世代の方たちが自らの意思で立ち上がる方」は正直なところ多くなく、それを生み出すのは一握りのカリスマ...今風に言えばインフルエンサーの役割だと思ってました。
しかし、エンジニアですらない一介のビジネスパーソンが、一人の若いエンジニアの人生を変えるかもしれない原体験を生み出せた。
どこかの誰かが言っていた「コミュニティでは誰もがヒーローになれる」のを新たなヒーロー誕生の瞬間に立ち会うことで実感したとともに、これこそが正にイベントの副題である「connecting the dots」だと強く感じるエピソードです。登壇して本当に良かった。
おわりに
X 上のポストで公表している通り、JAWS DAYS 2025は「自身最後の JAWS DAYS にしよう」と思って CFP を提出し、当日の登壇に備えました。何となくではありますが、私自身が次の段階へ進むタイミングに来ている予感があったのと、まだ見ぬ新しいヒーローたちこそ JAWS DAYS の舞台は相応しい感覚の2つがあったからです。
そんな私の想いが拡がったかどうかは定かでないものの、今回の登壇は先に紹介した通り各所でポジティブな影響が起こる「connecting the dots」なもので、私自身もたくさんエネルギーを貰いました。この体験を糧に、次の段階へ進んでもエナジェティックな自分自身であり続け、また新たな方と繋がりたい...そう思います。