たかげべら

Written by Takahito KIKUCHI

これぞ「メディア」本来の意味。南相馬市サポーター「図書館」体験ツアー 参加記録

2023年2月25日〜26日に実施された、南相馬市サポーター会員を対象としたツアープログラム「南相馬市サポーター『図書館』体験ツアー」の参加記録です。

minamisomakanko.org

まず「南相馬市サポーター」とは

このツアープログラムの参加対象である「南相馬市サポーター」は、一言で言えば、南相馬市が設けている「将来的な移住・定住に向けた関係人口創出の枠組み」です。

www.city.minamisoma.lg.jp

参加条件は極めて緩く、南相馬市以外に住んでいて、南相馬市と関わりを深めたい方であればどなたでも登録可能。登録してサポーターになると会報誌「ミナミソウマガジン」が定期的に届くようになるほか、メールマガジンでの情報提供や会員交流ツアーのお知らせを得ることができます。

今回の話題であるこのツアーは、サポーター特典の一環ということですね。

ツアーの流れと感想

ツアー全体は「本と人の営み」を主軸にプログラムが組まれており、1日目と2日目でそれぞれ特色がある内容でした。

1日目は「本とその周りの人」を主役としたプログラムで、南相馬市中央図書館でのツアー&ワークショップと、小高区にあるブックカフェ「フルハウス」での交流の2つが主役の内容。普段生活する中ではなかなか見れない図書館のバックヤードを見ることが出来ただけでなく、フルハウスでの交流では移住者である副店長との会話など、まちの魅力とそこに集った人の両方にフォーカスが当たる、サポーターツアーらしい要素が含まれるものだったと思います。

2日目は「本を作る人の営み」を主役としたプログラムで、小高区にあるアトリエ「粒粒」でのフォトブック制作ワークショップが主役の内容。途中、小高交流センターおよび小高工房にて昼食と買い物を挟む時間があり、そこでも現地で活動する人の交流があるなど、ワークショップで編集者体験をしつつ、地方ならではの魅力に触れられるプログラムだったと思います。

南相馬は「本」のまち? → 参加したら「人」のまちだった

今回のツアープログラムを知ったきっかけは先述した会報誌だったのですが、担当してくださった観光協会の方曰く「会報誌の内容に合わせて企画した」とのこと。

南相馬市に立派な図書館があるのは元々知っていましたし、更に作家の柳美里氏に関わりの深い都市なので「本」にフォーカスするのは、ツアー概要を読んだ段階で理解。そして、ここから「まちの魅力にどう昇華するのだろう?」というのが気になり、今回参加に至りました。

そんな2日間のツアーで感じたのは「南相馬は『人のまち』」ということでした。

1日目の図書館ツアーでホストとして担当してくださった中央図書館司書の髙橋さまや、2日目のワークショップで参加者の全面的な支援をしてくださった marutt inc. の方々の話には熱意だけでない軸があり、誇りを持たれてお仕事をされているのが短い時間からも強く伝わりました。

私の勤務先がIT企業だからなのもありますが「地方だから何か特別なことをしなければいけない」とつい考えてしまいがちですが、できることの中で最善を尽くすのも十分すごいし、誇るべきだと、このツアーを通じて改めて実感した次第です。

このような普段触れ合えない人同士をメッセージでつなぐ「媒体」こそメディアの本質であり、この企画の絶妙なところだな...と感心してツアーを終えました*1

余談ですが、南相馬市の子育て応援事業「巣立ち応援18歳祝い金支給事業」のポスターを上記の marutt inc. さんが制作を担当しており、いくつかあるポスターの中には髙橋さまを含む南相馬市中央図書館の司書さんたちが写ったものがあります。ツアー内でもかなり評判の高かったポスターなので、興味のある方は下記リンクから是非ご覧ください。

www.city.minamisoma.lg.jp

今度は「馬」のツアーに来たいと思える内容でした

正直なところ、最初はそんなに期待値高くなかったのですが、思いのほかプログラムが充実していて、良い意味で期待を裏切られた2日間でした。それだけ南相馬市がサポーターもとい興味を持って訪れる方に真剣であることの現れだと思っています。

そして、南相馬市といえば「相馬野馬追」ですよね。担当してくださった観光協会の方も「乗馬体験できる内容のツアーも過去にあって盛況だったんですよー」と言っていたので、俄然興味が沸いてきます。野馬追自体は見たことがあり、更に市内で馬を飼育している人がいるのは知っているのですが、乗馬体験はこれまでの人生でありませんし、生活の中に馬がある人の話は今後の人生の中でも縁がなさそう。

こういった知らないものを知る機会に繋がるのが旅の醍醐味だと思っているので、またこのような機会があれば参加したいですね。

*1:たぶんそんなこと考えてない気はしてる