たかげべら

Written by Takahito KIKUCHI

商店街が謎解きの舞台に!? 仙台謎解きウォーク「街に願いを」をやってみました

アイキャッチ <2023年4月8日公開、2023年10月31日更新>

2023年3月1日から4月30日に仙台市中心部で開催されている「仙台謎解きウォーク『街に願いを』」に、休みを使ってチャレンジしてみたのでその話です。

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3月に入ってから、女性を中心に仙台のアーケード街で足を止めて何かをやっている光景をよく見かけるようになったのですが、その正体はこのゲーム。街歩きをしながら不調だった足の調子を見たいと思いプレイに至ったのですが、チケット購入前に内容で検索すると「そこそこ難しい」という評判が。

謎解きゲームの初心者ではないものの、それなりの難易度を誇っていそうなこのゲーム。私は果たして完走できたのでしょうか...。

※ 以下、ゲームのネタバレをいくつか含みます。

ゲームの概要とプレイの流れ

このゲームは、仙台市中心部のアーケード街とその周辺を舞台とした「周遊型謎解きゲーム」です。参加チケットを仙台駅2階の「仙台市観光情報センター」で受付に引き渡し、謎解きに使用するキット一式と交換するとゲームが開始。参加チケットはローソンチケットでのみ購入できます。

謎解きに使用するキットには、チュートリアルが書かれた紙と、謎解きの対象となるミッション入りの封筒4つが同封。各ミッションの指令書に記された内容に従って、仙台市中心部を周りながら謎を解くのがゲームの基本スタイルです。これに限った話ではありませんが、謎解きキットは1回使い切りを前提に作られているので、メモや加工が必要な場合は躊躇なく行うのが吉。このゲームも例外ではありません。

そして、このゲームの最大の特徴は「進行に応じたストーリー、解説、ヒントを示すLINEボット」を活用する点。ゲームの参加者を「物語の登場人物のひとり」として感情移入させるのに効果的であるほか、謎解きが苦手な人の「詰み」もこのボットで回避できるため、なかなかよく考えられているなと感じました*1

また、途中にひたすら謎だけを解かなきゃいけない段階があるのですが、そういう時は焦らずカフェで一休みしながら、じっくり腰を据えて解くのがおすすめです。ちなみにこちらはマーブルロード一番町「BLUE LEAF CAFE 仙台店」のフレンチトーストとレギュラーコーヒー。2つあわせて1270円。

こういったゲームである程度進行が進んでいるときは、だいたい小腹が空いていたりするので、適度に糖分や水分を補給しながらやるぐらいの心持ちが、謎解きには肝要です*2

どんな謎が出てくるのか

ゲームで解くことになる謎の大半は「街の風景」に関するもの。上述した LINE ボットの指示に従って指定の場所へ移動し、指示された内容の写真を撮影することで次の謎へ進むのが基本となります。

撮影を指定される風景は仙台駅や三滝山不動院など、仙台市民にとってお馴染みのものから...

アーケード内の歩道にある金属蓋や...

雑居ビルの装飾など、首を上下にくまなく動かさないと見つからないものでした。

また、これらの場所を指定されるまでに文字や音声で解く謎が何個かあり、解き方がワンパターンになっていないのも、ゲームを飽きずに楽しめる要素だったと思います。

プレイした結果

プレイ結果ですが2時間ほどで無事完走。私にとっては程よい難易度でいい運動になりました。

想定プレイ時間は「3〜5時間」とされているのですが、私が早く解けたのは地元民故の知識アドバンテージがあったからでしょう。商店街を舞台とした周遊型である以上、その土地の歴史や知識の有無で体感難易度に差が出るのは仕方がありません。

ただ、力押し一辺倒では解けない試行錯誤が必要な謎もいくつかあり、そのプロセスを通じてアーケード商店街の普段は見向きもしないところに焦点を当てようとしたのを非常に感じられ、地元民ながらまた新たな感覚が広げることができました。この感覚こそ、趣味としての「街歩き」の最大の魅力だと思ってやまない私は、これに参加して良かったです。

惜しむらくは付属のマップ内では触れられていても、謎解きには使っていないスポットがまだ沢山あること。それらをフル活用した謎解きが今後出てきてほしいので、第2弾以降の開催があったときに拾われることを期待して待っています。

*1:スマートフォンのバッテリーという限界があるので「詰み」が完全に回避できる訳ではない

*2:ゲームを通じて街にお金を落としてもらう商業的な狙いがあると思われるので、見事、策に嵌まっていると言えます