勤務先である株式会社ヘプタゴン (以下「ヘプタゴン」) では、2023年9月にコーポレートサイトのリニューアルとコーポレートアイデンティティ (CI) の刷新を行いました。
これに合わせて広報戦略の強化も同時に行い、2023年12月現在、見直し前と比べてページビューが2倍以上になるなど、一定の成果を残せました。本記事では、このコーポレートアイデンティティ刷新の経緯や込められた想いを、少しばかり紹介したいと思います。
本記事は「デジタルキューブグループ Advent Calendar 2023」17日目の記事です。勤務先であるヘプタゴンに加え、グループ企業である株式会社デジタルキューブのメンバーが日々取り組んでいることや、1年の振り返りなど自由にアウトプットしています。
どんな職種であっても「主体的な体験のシェア」から「新たな学びを得ること」を大切にしているため、本カレンダーには広報やバックオフィス、CFO など、非エンジニア職のメンバーも多く参加しています。25日まで毎日更新されますので、是非チェックしてくださいね。
そもそも「コーポレートアイデンティティ」って何?
本記事のテーマである「コーポレートアイデンティティ」とは、コーポレートブランディングに用いられる一要素で、企業文化やこれを構築する他社にはない独自の要素を、イメージやメッセージという目に視える形で可視化したものです。
コーポレートアイデンティティを変更する際、その多くは企業のロゴやコーポレートサイト、ブランドスローガンといった「企業の顔」となる要素の変更を伴うことが多く、ヘプタゴンではコーポレートサイトの変更と同時にこれを行っています。
2023年12月現在のコーポレートアイデンティティ
2023年12月現在、ヘプタゴンは「地方からクラウドネイティブな世界を創る」をスローガンに、クラウドや人工知能 (AI) をはじめとする先進テクノロジーを取り入れた地方の課題解決を行う未来志向型企業であることを、コーポレートアイデンティティとして発信しています。
企業の所在地や立ち位置こそローカルなものの、サイトの情報設計やコンテンツは競合企業にも見劣りしないものにし、七色のグラデーションと企業ロゴを大胆にあしらったデザインで近代さを表現。代表の立花が考える「モダンな技術、働き方をローカルで実現する」ヘプタゴンの世界観、企業哲学を、デザインとメッセージの双方で視覚化しました。
デザインは下記 CompanyDeck と同じく、東北出身の方が代表を務めるデザイン会社 necco inc. さんが担当。
CompanyDeck は2022年の秋から冬にかけて当時の状況をベースに作っていただいたのですが、これと同一の世界観であることを表現しつつ、更に未来を描くという難しいリクエストに応えてくれています。
また、ウェブサイトの実装はグループ企業である株式会社デジタルキューブのエンジニアの協力を頂いて実現しました。この場を借りて双方に御礼申し上げます。
実施に至った経緯
2022年のデジタルキューブグループ加入以後、ヘプタゴンの企業成長ステージは大きく変化。これまではスモールビジネスで、小さいながらも独自性の高いソリューションを出す方針で企業運営を行ってきましたが、ずっと創業期ではいられない。
ヘプタゴンの企業成長ステージが一個上がることで、お客様に何を届けられるだろう...と考えたとき、思い浮かんだのが「クラウドで切り拓く未来」というキーワード。
首都圏と比べて停滞していると思われがちな地方から未来を目指すポジティブな姿勢こそ、私たちがまずお客様へ伝えなければならないのではないか。
このような発想のもと、ヘプタゴンのコーポレートサイトの刷新およびコーポレートアイデンティティの見直しが行われました。
実施後に見えてきた課題
コーポレートサイトおよびコーポレートアイデンティティの刷新を行った結果、実施前からページビューが2倍以上に増えるなど、一定の成果が得られたことは冒頭でご紹介した通り。
一方、見直されたコーポレートアイデンティティを知らない社員が多数いるなど、インナーブランディングが足りていなかったことが後に発覚。本企画は2023年の4月くらいから始まり、およそ半年で形にしているのですが、スピード重視で自社の理念や世界観の浸透をかまけていたのは反省点です。
2023年12月現在、別の施策を通じてインナーブランディングを行っているところで、これとは別に会社のことに向き合う時間を定期的に設けるなど、認知・対話を通じた内部のブランディング強化を考えています。
おわりに
私はこの取り組みにプロジェクトマネージャー、プランナー、ライターの3つの立場から関わりました。
ウェブサイトからのコンバージョン増加やインナーブランディングなどいくつか課題が残るものの、ヘプタゴンという会社の本質や代表の想い、お客様をはじめとするステークホルダーとの関係性などを理解し、描こうとする未来から逆算して言葉を紡ぐのはとても難しい一方、チャレンジしがいのあるミッションでした。これが関係者の協力を経て形になったのは一つの成果だと考えています。
コーポレートアイデンティティのような、企業の方向性を決定づけるキーワード策定に関われる方はそこまで多くないと思いますが、本記事を通じて「何かを言語化する仕事」の大切さやそれを浸透させることの大切さが、読んでいる方に伝われば幸いです。
本記事で取り上げている、コーポレートアイデンティティを見直したヘプタゴンのコーポレートサイトも是非ご覧ください。