2023年8月26日に東北 cafe&dinig トレジオンポートで行われた「海峡サーモン FESTIVAL」に行ってきました。お店のホームページには掲載されていない、恐らくはクローズドなイベントだったと思わしきこちらですが、たまたま同じ日に東京で用事があり、知り合いがトレジオンで飲むと小耳に挟んだので声をかけたら参加できた...という経緯です。
クローズドなイベントということで内容も濃く、生産者である「北彩屋/北彩漁業生産組合」の方々が直接海峡サーモンのプレゼンをされていたり、イベントの発起人である全日本サーモン協会代表のサーモン中尾氏が熱弁を振るってたりと盛りだくさん*1。
まさにサーモン好きによるサーモン好きのためのサーモンのイベントだったこちらが、どのようなものか話していきたいと思います。
- イベントの主役「海峡サーモン」について
- 海峡サーモンのフルコースをご堪能
- 難易度 MAX!! 利き酒ならぬ「利き鮭」に挑戦
- 終わりに
- おまけ : Sauna-Tokyo (サウナ東京) に行ってきました
イベントの主役「海峡サーモン」について
イベントの内容を語る前に、主役の「海峡サーモン」について軽く説明します。
海峡サーモンは全国に100以上ある所謂「ご当地サーモン」の一つで、青森県むつ市に拠点を置く「北彩屋/北彩漁業生産組合」が生産する国産養殖サーモンです。魚の種類はニジマス。
海峡サーモンの特徴は大きめの身体と引き締まった身が両立できている点。餌へのこだわりと、生け簀の中ながら津軽海峡の荒波を自由に泳がせる独自の育成方法により、これを実現しているのだそうです。後ほど紹介するアトランティックサーモンとの食べ比べで感じた濃縮された赤身の味とプリッとした食感は、その賜物といえるでしょう。
稚魚から出荷するまでおよそ3年かかるだけでなく、自然災害や動物による被害などトラブルが絶えず続き、海上の生け簀に行くのも命がけ...と聞いただけでも苦労が忍ばれますが、これもすべてサーモンの魅力を消費者に届けたい一心がなせる業。合理的でない行為が苦手な私にとって、独自のこだわりを持った生産者の方たちはリスペクトしかありません。
海峡サーモンのフルコースをご堪能
生産者の方直々のプレゼンテーションやサーモン中尾氏のマイクパフォーマンスによる熱いサーモン愛が会場を包むなか、参加者のテーブルには続々と海峡サーモンを用いた料理が登場。
まずはお通しのサーモンスモークと皮チップス。皮チップスは生産者のこだわりが詰まった逸品で、お話によると皮から脂身を削いだ後、一回乾燥させてから揚げないとパリッとした食感が出ないのだとか。お通し一つとっても試行錯誤が感じられます。
次は先ほど軽く触れた、刺身でのアトランティックサーモン食べ比べ。画像右がアトランティックサーモンで、画像左が海峡サーモン。海峡サーモンの方が赤色が深く、脂の筋が細かいのが分かるでしょうか。比較対象として提供されたアトランティックサーモンは鮮度が良く、脂が乗っていて美味だったのですが、海峡サーモンの深い味わいもまた美味。次からサーモンを選ぶ際、選択肢が増えて迷うこと間違いなしです。
海峡サーモンのカルパッチョを挟んだ後、やってきたのは鮭ハラスの甘塩焼き。お店で見るハラスとはまるで違う、指を2、3本まとめたかのような太さでボリューム満点。身が締まっているとはいえ、元々脂が乗っている部位のため味がしつこそうですが、その印象に反して後味すっきり。お酒だけでなくご飯のお供にもピッタリな一品でした。
そして極めつけはドデカいサーモンフライ。赤身の味が凝縮されているため、何もつけなくても美味しい。一口食べた瞬間「何もつけなくていいかも...」と思えたサーモンフライ (鮭フライ) は初めてです。鮭やサーモンは色が赤くても味は淡泊なので、ソース類に頼ってしまいがちだった常識が覆されました。
難易度 MAX!! 利き酒ならぬ「利き鮭」に挑戦
次から次へと出てくる海峡サーモンを使った料理に舌鼓を打ち、参加者たちの話が盛り上がる中、サーモン中尾氏から突然「利き鮭」という聞き慣れない単語とともに解答用紙が。話を聞くと、どうやら4種出てくる鮭のほぐし身の種類を当てる趣旨の催しのようです。
中には海峡サーモンのほぐし身が含まれているらしく、生産者の前では外せない所。そのように意気込んでいる中、テーブルにはサーモンのほぐし身が配られていくのですが...。
これは全く分からん。
配られたのは「海峡サーモンのほぐし身」「ミックスほぐし身 (一般に売られている鮭フレーク)」「赤鮭のほぐし身」「白鮭のほぐし身」の4種だったのですが、選択肢が限定されていても分かりません*2。
もうこれは天に運を任せて選ぶしかない...と思って提出した結果は全問不正解。正解は以下の組み合わせ。それぞれに特徴があるのだそうですが、これは初見じゃ分からない。難易度 MAX なのも頷ける奥の深さです。
- オレンジの付箋 : 赤鮭のほぐし身
- 青の付箋 : 白鮭のほぐし身
- 黄緑の付箋 : 海峡サーモンのほぐし身
- 緑の付箋 : ミックスほぐし身
この後、余ったほぐし身を混ぜて食べるサーモンチャーハンが配られ、イベントは終了となりました。
終わりに
ひょんな事から参加した本イベントですが、海峡サーモンを使った数々の料理に舌鼓を打っただけでなく、普段は会話することのない属性の方たちと話す貴重な機会に。職業柄、イベントに来られていたような生産者の方と直接話せる機会は多くないので、サーモンという魚のことや育成のこだわりなど勉強になりました。
一般消費者としては「お金を落とす」ぐらいしか貢献できませんが、今回奇妙なご縁ができたので、同じ東北に住む者として今後も何らかの形で応援したいと思います。
おまけ : Sauna-Tokyo (サウナ東京) に行ってきました
本イベントが始まる直前、1時間ほど時間があったので会場近くにある「Sauna-Tokyo (サウナ東京)」でリフレッシュ。
かなり新しめのサウナ施設で種類も充実。たまたま時間が合ったので、目玉のアウフグース + 音楽の「狂喜乱舞」を体験。ノリのよい音楽と共に浴びせられる熱波で意識がぶっ飛んでしまいそう。短時間しか居られなかったのでこれだけでしたが、ホームページを見ると趣が異なるサウナが多数あるようなので、時間があるときは全部体験したいですね。