たかげべら

Written by Takahito KIKUCHI

秋晴れの城下町を駆け抜ける!「第10回山形まるごとマラソン」参戦記

アイキャッチ

2023年10月1日、山形県山形市で開催された「第10回山形まるごとマラソン」にハーフマラソンの部で参加してきました。

yamagata-city-marathon.com

この大会の存在はマラソンを趣味にし始めた頃から認知していたのですが、出走するのは今回が初。前回大会にも申し込んでいたのですが、その前週に行われた「仙台泉が岳トレイルラン」のダメージが抜けきれずに断念...からの今大会。春に参加した2大会で思うような結果が得られなかったのもあり、妙に気合いが入っておりました。

takagerbera.com

takagerbera.com

そんな本大会がどのような結果で終わったのか、本記事で紹介したいと思います。

レース結果、レース内容の振り返り

まず本大会の結果ですが、ネットタイムで2時間7分12秒。ハーフの自己ベスト (1時間50分)と比べると17分ほど遅いタイムになりますが、先ほど紹介した2大会と比較したとき、圧倒的に満足度の高いレース内容となりました。

完走証

満足度が高い一番の理由は、何といっても「一度も足を止めず完走できたこと」ではないでしょうか。当日のコンディションは決して良好ではなかったのですが、多少のコンディション不良を考慮した走りで完走に繋げています。春の大会では思うような走りができなかったので、当たり前のように感じられることでも嬉しいです。

とはいえ、上記 X での投稿にある通り、ほぼぶっつけ本番で参加したのも事実。もう少し自己ベストに近づけるよう練習できれば良かったというのが本音です。最近は仕事で重要なことを任されるようになった反面、練習時間の捻出が難しくなっているので、ランナー生活との両立を考えた場合はこれが課題と言えるでしょう。

大会参加から出走までの流れ

本大会への参加は他大会と同様、ランネット経由で参加申し込み。大会当日は、大会の2週間前くらいに届くアスリートビブスや計測チップを持参し、直接会場へ向かいます。

会場に向かう方法は自家用車とシャトルバスの2種類ありますが、私は山形駅西口 (霞城セントラル前) からのシャトルバスで移動。乗車までの流れは極めてスムーズで、何のトラブルなく会場へ移動できました。

会場到着後はスタート地点である山形市総合スポーツセンター内で着替えと荷物預かりを済ませ、所定の時間になったらスタート地点へ。すぐそばには「日本一の芋煮会フェスティバル」で使用する里芋を栽培する畑があるなど、出走前から "山形らしさ" が感じられます。

コースやエイドの感想

本大会のコースは山形市総合スポーツセンターから霞城公園、山形駅前、七日町、文翔館、馬見ヶ崎川と、山形市の見所をグルッと一周する「まるごとマラソン」にふさわしいもの。

ランナー視点だと、13kmを超えた頃に訪れる、馬見ヶ崎川沿いの通称「芋煮坂」と呼ばれる全長 2km ほどの坂道まで、ひたすら緩い上り坂が続くのが特徴のコースとなっています。

芋煮坂を終えるとゴールまでずっと下り坂なので楽...かと思いきや、想像以上に前へ進みやすく注意が必要。先述した通り、芋煮坂を走りきるまではずっと上り坂で、それなりに体力を消耗している状況。下り坂だからと下手にペースアップせず、体力を温存しながら終盤に備えるのが、完走する秘訣のように思います。

コース途中のエイドは公式で設置している7カ所に加えて、周辺施設による5カ所ほどの私設エイドを合わせた合計12カ所と、ハーフマラソンにしてはかなり充実している部類。しかし、最初のエイド位置が 5km を過ぎたあたりだったのは若干の減点ポイント。10月になり多少気温が下がっているとはいえ、運動中の熱中症リスクは依然残るため、3km 前後で最初のエイドがあると嬉しかったです。

加えて、私設エイドの中には山形銘菓「のし梅」や蕎麦、シャインマスカットを提供する、ファンラン要素の強いエイドが数カ所存在。ふくしまシティハーフマラソンの記事でも触れたとおり、こうしたマラソン大会は観光振興要素が多分に含まれると考えているため、こうしたガチ勢だけでなくエンジョイ勢も楽しめる仕組みがあるのは良い試みと思っています。

ゴール後について

ゴール後はスタッフからスポドリと、山形名物の芋煮を受領。芋煮をもらうためにはアスリートビブスが必要になるため、実質的に参加したランナーの特典という扱いです。

芋煮は先述した「日本一の芋煮会フェスティバル」とおそらく同一のもの。里芋、牛肉、ネギ、こんにゃくを具材とする醤油味の芋煮は、マラソンで疲れた身体に染み渡ります。

これは日本一の芋煮会フェスティバルの芋煮

まとめ

練習不足と万全ではないコンディションのもと望んだ本大会ですが、自身の事情を考慮した上で最善の走りができたのは特筆すべきことではないでしょうか。

マラソンのような長時間に渡って身体に負担をかけるスポーツは、些細な不調が大きな事故に繋がりかねないため「常にベストを目指す」以外の選択肢を考えられるようになったのは、今後のランナー生活において良い経験です。

コースは明確な難所こそあれど走りやすかったですし、エイドの量は私設エイドを含めると十分すぎるほど。初夏や初秋の大会と比べると暑さが落ち着く丁度よい開催時期のため、本大会はスケジュールが合うなら繰り返し参加したいと思える大会でした。

おまけ : 山形で食べたもの

最後に今回山形で食べたものをいくつか紹介します。まずは味噌ラーメンの老舗と呼ばれる「ラーメン渓流」の味噌ラーメン。

山形でラーメンと言えば「鳥中華」か「赤湯ラーメン」のイメージが強いですが、こちらは比較的オーソドックスな中太ちぢれ麺を使用した味噌ラーメンに特製辛味噌がトッピングされたもの。特製辛味噌を溶かして食べれば味にコクが深まり、肌寒さを感じる身体を心地よく温めてくれるいい味わいの一品です。

続いて「HATAKE STYLE」の季節のフルーツパフェ。季節のフルーツ数種の上にソフトクリームを乗せたパフェで、私が訪れたタイミングでは柿、梨、巨峰、シャインマスカットの4種が使われていました。

運営元が高級フルーツ店ということもあり、使用するフルーツはすべて食べ応え抜群。バニラとブドウのミックスソフトクリームも濃厚で、マラソン後のちょっとしたご褒美にはぴったりな逸品でした。