たかげべら

Written by Takahito KIKUCHI

JAWS-UG うどん県 勉強会「AIなクラウドサービスの座談会」に参加してきました

2023/05/12 に開催された「JAWS-UG うどん県 勉強会『AI なクラウドサービスの座談会』」に参加してきました。

connpass.com

私が最後にJAWS-UG (Japan Amazon Web Services User Group) の勉強会に参加したのは2015年。かれこれ約8年ぶり*1になるJAWS-UG勉強会は、仙台でも東北でも東京でもなく香川県。なんでそうなったのかの経緯も含めて、今回はその話をします。

そもそも何で香川県に行ったの

今回、この勉強会に参加した理由はシンプルに「香川で泊まりの仕事があったから」。以下のツイートにあるセミナーを勤務先の会社で開かせて頂き、テクノロジーの力で地方をエンパワーメントする活動をして参りました。

上記セミナーの内容は本記事と関係ありませんので、割愛させていただきます。内容に興味・関心を持たれた方は会社の問い合わせ窓口までご連絡ください。

勉強会で交わされた「地方でのAI、クラウドとの関わり方」

今回参加した勉強会のテーマは「地方でのAIやクラウドの活用について」というもの。chatGPT を初めとする生成系 AI の活用が地方自治体でも進むなど「第4次 AI ブーム」と後の世に言われそうなぐらい盛り上がってる昨今に相応しい内容です*2

勉強会のスタートを飾ったのは、当社こと株式会社ヘプタゴン代表の立花氏から「地方でこそ JAWS-UG と AWS の活用を」というお題での発表。地方での AI とクラウドの活用事例、そしてユーザーコミュニティとの繋がりについて紹介して頂きました。詳しい内容は下記 SpeakerDeck から確認できます。

speakerdeck.com

AWS や技術に明るくない方が読まれている中にはいらっしゃると思いますが、そんな方は「地方の極小企業でもテクノロジーでここまでやれるんだぞ」という部分だけでも理解してもらえると、中の人としてはとてもうれしいです。

その後は JAWS-UG うどん県代表の野口氏をモデレーターとした、参加者全員による大座談会。直前の発表で語られた活用事例の裏側や地方の課題とIT企業の関係性、地方在住エンジニアとコミュニティの関係など話題は多岐に渡りました。

特に今回のテーマである「地方でのAIやクラウドの活用について」について、私個人は、IT企業の側が「真の顧客課題を見つける観察眼を(ケイパビリティとして)持つ」「積極的な事例公開など発信力を持つ」の2点が、勉強会で交わされた内容の中で重要だと思いました。

「地方 = 課題先進地」と一部で言われる通り、地方が抱える課題は現代社会を構成する根源的なものであることが多い一方、その内容があまりにも人間に寄りすぎていて、AI を初めとする現代のテクノロジーでは完全に解決できなかったり、ビジネスとして考えた場合にスケールしなかったりする性質を持っていると考えています。

その性質を制約事項として捉え直し、適用可能な範囲からテクノロジーによる課題解決を進めるには、地方のIT企業やエンジニアが上記の太字で示した要素を持ち、地域全体を繋げてスケールするよう働きかけたり、専門性が要求されつつも高度に分業化された組織に最適化されたエンジニアのキャリアモデル「ではないモデル*3」を作ったりするのが、地域としての特色を出す鍵ではないかと、今回の勉強会に参加して感じました。

参加しての感想

冒頭で紹介した通り久しぶりの JAWS-UG 勉強会でしたが、とてもフレンドリーな雰囲気で過ごしやすかったほか、何だかんだ議論には貢献できたので満足度高めです。

勉強会終了後の懇親会で、代表の野口氏に「今エンジニアしてないんですけど、大丈夫でしたかね?」とお聞きしたところ「議論に参加してくれただけで私たちの仲間です」との温かいお返事が。月並みな表現で恐縮ですが、こういう心温まるやりとりが地方の良さを感じられます。企画・運営をされたJAWS-UG うどん県の皆さん、ありがとうございました。

おまけ : 香川で食べた食べ物

最後に香川県で食べた食べ物を紹介します。香川と言えば、やはり「うどん」の存在。多くの観光客の例に漏れず、うどんを堪能してきました。いずれの店舗のうどんも、小麦の味が強く感じられる太麺で美味でした。

個人的に伏兵だったのが、宿泊したビジネスホテル「ドーミーイン高松」の朝食で出てきた讃岐うどん。麺から作っているような専門店には劣りますが、丸亀製麺などのチェーン店に引けを取らない味で、ホテルの朝食バイキングに出てくるものとしては100点をあげたいぐらい。

また、香川はうどんだけでなく「骨付き鶏」が有名な土地とのことで、地域の有名店「一鶴」に連れて行ってもらいました。スパイスが効いた独特のタレにつけ込んだ鶏もも肉は、フライドチキンとはまた異なるスパイシーな味わい。お酒が飲めない私でも「これはシュワシュワした泡の飲み物が欲しくなるな...」とつい思ってしまう、パンチの効いた味で美味でした。

*1:その間は Google 系の技術に注力していたり、MBA で経営学を学んでいたりした

*2:地方要素はゲストスピーカーである当社代表のスライドを見て取って付けたとか何とか

*3:平たくいえば「技術も、経営も含めた現場も、両方わかる人」のイメージ