たかげべら

Written by Takahito KIKUCHI

新年度になる前にAWS re:Invent 2022を振り返っておく (イベント編)

12月に 5K Run の話を書いて以来、すっかり忘れていたAWS re:Invent 2022の話をします。今回はイベントそのものの感想編です。5K Runの話は以下からどうぞ。

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全体的な感想

re:Invent は Amazon Web Service (以下「AWS」) が開催する最大の年次イベント。一説には「世界最大のテクノロジー・カンファレンス」と言われているそうですが、実際にあらゆるスケールがでかい。会期中はラスベガスのストリップ通りに面するカジノとリゾートを併設するホテルを6つ貸し切りで行っていたほか、多数の無料送迎バスに、参加証でモノレール乗り放題、5万人超と言われる参加者の胃袋を支える朝・昼・おやつのケータリング完備、最終日は著名 EDM コンポーザー(この年はマーティン・ギャリックス)を招待しての野外ライブなど、日本ではまず見られないスケールのイベントだったことは間違いありません。

AWS 視点では「お客様が主体的に体験できる学習機会が豊富な AWS 最大のラーニングカンファレンス」という位置づけなんだそうですが、会場内はセミナーやハンズオンだけでない参加者を楽しませる体験型コンテンツが盛り沢山。各開催日の夜はパーティーだったりビンゴ大会だったりが毎日開催。このような「ゆるーい仕掛け」を通じて、各地のコミュニティを含む AWS を支える人との交流がイベントの趣旨の一つと考えると、世界規模のファンイベントという位置づけがしっくり来るような気がします。

参加したセッションについて

アメリカで開催されるイベントのため、基本的にはあらゆるセッションが英語なのですが、一部のセッションには同時通訳があるほか、日本語のセッションも少数ありました*1。私はエバンジェリストで有名な亀田さんのお話を聞くためだけに数個ほどの日本語セッションに参加した以外は、すべて英語のセッションに参加しています*2

特に注力して参加したのは「Leadership Session」と呼ばれるセッションで、CXO や事業戦略担当者などを対象としたセッション。AWS系のイベントはその内容で触れられる技術的な専門性に応じてレベル分けされているのですが、Leaders Session は高くても「200 - Intermediate」までのため、私のような普段コードに触れない系の人でも理解しやすい内容ばかりでした*3

とはいえ Keynote も含めて、これらの講演の大半は終了後オンラインで公開されたり、Recap という名称で日本法人が解説イベントを開いてくれたりとフォローアップする機会が沢山あるので、ハンズオンやネットワーキングを中心にした方が現地に行った価値が高くなる気がします。私の場合は過去の投稿でも触れたとおり 5K Run をネットワーキングの機会にしたことは大正解でした。何だかんだ言ってあれが一番の思い出です*4

芸は身を助ける「認定者ラウンジ」

そして現地での生活で非常に助かったのが、AWS認定取得者のみ入室可能な「AWS Certification Lounge (認定者ラウンジ)」の存在。カジノとリゾートが併設している大規模ホテルが会場とはいえ、数万人規模の人が一同に介しているため、腰掛けるベンチすらない状況。そんな中で椅子に腰掛けながら日本時間のタスクをこなしたり、おやつやコーヒーで一服したり、果てはノベルティをもらったりと、重用させていただきました*5

総括

AWSそのものやコミュニティ (日本だとJAWS-UG) に通じていなかったため、立ち振る舞い方が分からなかったのがそのまま機会損失に繋がってしまったのが本当に悔しいですが、現地で味わった数々の体験は貴重な思い出です。次こそは機会を最大限に活かせるよう、AWSやそのビジネス活用に詳しくなって行きたいですね。

(2023/03/29 追記) 現地生活 & 観光編も書きました

ラスベガスでの現地生活と観光について触れた投稿もありますので、是非ご覧ください。

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*1:こういった英語以外で行われるセッションは「GeoTalk」と個別にジャンル分けされています

*2:re:Invent が終了した後、AWS を退職されて Cloudflare に入られたので「AWSの亀田さん」の話を聞くのは最初で最後の機会になりました

*3:でも3日目以降くらいからは、時差と寝不足で記憶が曖昧になるのはご愛敬

*4:そして一番の失敗は現地で開催された JAWS-UG 勉強会に日にちを間違えて参加できなかったこと

*5:この時点ではCloud PractitionerとSolution Architect - Associateを所持